創業へ至るきっかけと想い

長文になりますが、お付き合いください。

今回はFukugacrew創業へ至るまで、創業者がこれまで歩んできた一部をご紹介します。

新卒のコーヒー会社では、コーヒーの基礎を徹底的に学び、営業活動のかたわら毎日ハンドドリップの実践で抽出技術を磨いてきました。
コーヒー豆の国ごとの特徴や味わいの選定眼は当時培ったカップテストの技術が活かされています。

当時アジアの国々に旅する機会に恵まれたことで、海外生活や外国語を話せる国際人への憧れを持ち、その夢を叶えるイメージで航空会社を意識し始めます。

営業繋がりでご縁あって転職。その後14年間外資系エアラインで勤務し、1社目の航空会社では主にセールスレップとして大手旅行会社を担当させていただきました。日々の営業活動に加え、ラグジュアリーホテルとタイアップし、プレス関係者と行くメディア海外旅行を実施(のちに新聞や雑誌で紹介後旅行商品化)。ラジオ番組にゲスト出演の機会や、研修で海外の空港に勤務させていただき、海外でのセールス経験も積みました。国際的なビジネスで結果を出し続ける最前線の一部を垣間見れたことは、今でも私の心の支えです。

仕事で見る海外は変化が激しく、行く度にどんどん進化する国々のパワーに圧倒されながらそのビジネス環境に揉まれ、自分もその一員として一人前になりたくて、必死に寝る間を惜しんで毎日を乗り越えていました。空港部門に変わってからは、外国語の環境で語学にも力を入れ、特に中国語を磨きました。

ご縁で別の外資系航空会社に転職し、2社目では空港で女優俳優歌手閣僚などのエスコートもさせていただいたことから、その交流で友が出演するビルボードの舞台やコンサート、TV収録やスタジオ見学、海外ショービジネス界との交流、結婚式や晴れの席にも参加させていただきました。華々しい舞台を実現させるために並々ならぬ努力を重ねる演者の舞台裏、それを支える多くのスタッフの動きを家族に近い位置で見たり、仕事のご縁からプライベートでも貴重な体験を積ませていただきました。尊敬する会社同僚とチームで活動し、大きな目標達成を目指していくことや、英語や中国語を磨きながらお役に立てる場所で頑張る日々はとても充実していました。

コロナ禍でリストラがはじまり、密かに温め始めた大阪コンシェルジュの立ち上げ計画も先延ばしが確定した頃に、次々と一緒に働く仲間たちとの別れがテレビやインターネットでも報道され、遂に自分もその対象者となりました。

かたやプライベートでは新生活が始まった矢先の出来事でした。

自分には今何が出来るのか?と、自問自答し続けながらも、コロナ禍を家族で楽しむひとつのツールとしてウイスキーを知りました。
それまでは全くお酒とは縁が無かった人生でしたが…サントリーさんのオールドをお湯割で飲んだことがきっかけで、こんな美味しいお酒があるのかとビックリし、堺市三国ヶ丘の酒専門大店酒家(しゅか)さんを訪れたことや、エアラインのパイロットやキャビンクルーたちからウイスキーの話をずっと聞いていたことも影響して、みるみるうちにのめり込み、今となってはかなりの種類を楽しめる舌になりました。

そこからウイスキーのように味が変わっていくコーヒーを思い付き、商品開発に至ります。
バーテンダーさんや経営者、ショップオーナーや友人家族等にも飲んでいただき、味のレシピを磨いていき、遂に4種のラインナップが完成します。

話は逸れましたが、私は新卒でお世話になった歴史あるコーヒー会社で働かせていただいて以来、コーヒーを淹れる技術とテイスティングで、自他共に認める飲み物好きです。コーヒーだけにとどまらず、紅茶はムレスナティーが大好きで、2014年〜コロナ前までは各地のお店に毎週通う程だったので、その頃は飲んだ瞬間に何の茶葉か、誰が淹れるお茶か、味でどなたに淹れ方を習ったお茶かがわかるようになる位、今振り返ってみるとかなりのマニアでした。今でも、家族が淹れてくれるムレスナティーは、飲んで何の茶葉か当てれているようです 笑。

とにかく、周りに言われるのは、
テイスティングが好き過ぎる
ということでした。

一番大変なのは、妻だと思います。
『永遠にテイスティングしているよね。』
との表現でよく言われます。

確かに、一口飲んで、『こんな味に変わった』『これは、これと合わせたら美味しい!』と、15mlのウイスキーを何種もテイスティングして、加水して、食べ物と合わせて。
そんなことを毎日していました。

そして今は、コーヒーでも毎日しております。

その方の好きなウイスキーを聞いて、好みの味にコーヒーを淹れることが出来ます。

一度ウイスキーイベントでさせていただきまして、とても喜んでくださったときは本当に嬉しかったです。

私の販売する『五次元ブレンド』は、上質なウイスキーのように、時間が経つにつれて、温度が変わるにつれ、味わいが変わってとっても楽しいコーヒーです。

ホットで飲む→少し冷めて飲む→氷でのばして飲む

このような感じで味わいの変化をお楽しみいただけます。

『V.I.P エスコートコーヒー』は、お供させていただいた先のエグゼクティブたちに飲んでもらえるような上品さとバランス、そして皆さまの大切な方々へ贈りたくなる逸品を目指し、TV業界の経営者先輩のアドバイスから私の仕事経験を商品名にし、想いを込めました。

コーヒー好きの私が感動した味わいを広めていくことで、コーヒー好きの方やウイスキー好きな方にもハッピーな気持ちになっていただけるという妄想から、私はウイスキーのように楽しめるコーヒーを販売しよう!と決意しました。

現在は堺市を中心にウイスキーの品揃えに定評のある酒屋さんやバー、様々な施設、尊敬する老舗和菓子屋さんやお土産店などでもご販売いただいております。
エアラインのパイロットたちがコクピットに持っていって飲んでくださっていたりもするんですよ。ありがたいです。

商品は堺市のふるさと納税返礼品にご利用いただいたり、堺市優良観光みやげ品として堺逸品の称号を授かりました。
また、ブラジルから千利休が特許庁から登録商標を賜ったことで、これからさらに皆さまのお手元に届く機会をつくっていく所存です。

今後の目標は、大阪府堺市のお土産と言えば【ハートビートビーンズの『ブラジルから千利休』】となることです!

まだ3年目でございますが、皆さまからご愛顧いただきありがたい限りです。
今後とも何卒応援の程、よろしくお願い申し上げます!

Fukugacrew 代表
福本泰紘